【コラム】パッシブデザイン・リフォームとは
今回は建築用語『パッシブデザイン・リフォーム』を解説してみたいと思います。
名前だけ聞くと難しいように思うかもしれませんが、「パッシブデザイン」住宅とは、太陽光発電パネルや高性能な建材などの設備「アクティブ」のみに頼らずに、実際の太陽の光や風などの自然「パッシブ」の力を上手く取り入れながら、快適かつ経済性の高い住宅にする設計のことです。
意味は難しくないです。また、その土地の気候や立地条件も踏まえながら考えていくことが求められます。つまり、その家その家の「パッシブデザイン」を生み出していくことが必要になってきます。
ですので、パッシブ設計を考えていくことについては、しっかりとした組立てとシミュレーションが大事です。
今回は分かりやすい夏バージョンの、お家の「パッシブ・クーリング」について紹介したいと思います。
パッシブ・クーリングの基本は、
1.直射日光を遮る
2.風を通す
3.エアコン(高効率設備)を利用する
以上の順番で考えていきます。
直射日光を遮る
日差しを遮るためには、簾(すだれ)や葦簀(よしず)も良いですし、庇(ひさし)やオーニングなんかも良いですね。
ゴーヤを植えて緑のカーテンなんかも良いです。植物には熱の再放射がありません(例えば、日中外に車を停めているとボディがめちゃめちゃ熱くなりますよね)ので、熱気が溜まることもないんです。
風を通す
次は、風の入口と出口を作ってあげます。
窓を網戸にして通してあげてください(網戸が破れていると虫が入っちゃいますので直しときましょうね)。
その土地の「風を感じる」(笑)ことが大事ですよ。打ち水をしてあげることも、古くからの良い方法です。蒸発する時に熱を持って行ってくれますからね。
効果的にエアコンを利用
そして、最終的にエアコン!という順序になります。
様々な条件で難しいこともあるかもしれませんが、是非トライしてみて下さい。
もちろん、「パッシブデザイン・リフォーム」も出来ますので、お気軽にご相談ください!
季節を感じながら、でも、体調管理は十分に!!